洋の東西マスク事情

洋の東西マスク事情、コロナウイルス感染がワールドワーストなアメリカ、なぜマスクをしないのか?

オペラ座の怪人のマスクは口の部分が開いている、バットマンのマスクも同じく口のじょ部分が開いている、バットマンのロビンは目明きドミノマスク、魁傑ゾロの衣装は黒いスローチハット・マント・ドミノマスクというように西洋では口を隠さない、西洋の舞踏会でも口を隠さない目明きのマスクが一般常識のようです。

一方、日本の場合は古くより口は穢れ(けがれ)ているとして、神社仏閣を参拝するとき、手水で両手と口を漱いだり、神職が、神前に供え物をする時には、その名もズバリ「覆面」をします。御神体を動かす時や神饌(神様のさまの食事)を作る時、神聖なものに自分の息(穢れ)を吹きかけないように「覆面」を装着します。

f:id:boianuf:20200702141311j:plain

神職の使用する「覆面」

また寺でも同様、自分の息(穢れ)を吹きかけないように装着して御供えしたり、平安時代の公家や女官たちが扇で口元をふさいで話す様子をテレビドラマでも見かけることがあるように、日本人は口元をふさぎます。ロウソクや線香の火を消す時、息を吹きかけず、手や扇で風を送り消しますが、西洋人はバースデーケーキのロウソクなど一気に息を吹きかけて消しています。(この風習が、日本の誕生日のバースデーケーキにそのまま取り入れられたのか?)日本の女性たちが話をしている時に口元に手をやるおしとやかなしぐさをするのも、大和撫子のDNAが受け継がれているのかな?

西洋人がコロナウイルス飛沫感染が、口からと判っているのかいないのか、西部劇などで銀行強盗や列車強盗はバンダナで口元を隠す=悪人とのイメージからマスクをしないのか? しかし日本では、鞍馬天狗、魁傑白頭巾、隠密剣士、月光仮面などは口元を覆うスタイルです。

f:id:boianuf:20200702143412j:plain

隠密剣士

最近と言ってもかなり前ですが、力道山とプロレスをマスク姿で戦い、昨年3月に88歳で亡くなった「ザ・デストロイヤー」のマスクは口周りが開いている、一方タイガーマスクは口元が覆われているのです。このように西洋の慣習でマスクを着用しないのか? 口元をふさぐのが嫌なら、シースルー下着素材を使って、中の見えるシースルーマスクが出来ると、西洋人もマスクをかけると思うのですが、如何でしょう?