LA ロイド

このラジオはF社製品ではありませんが写真を見て40年以上前のことを思い出しました。
ラジオのボール部分のサイズは大きなグレープフルーツ位で中にはスピーカーとフェライト
バーアンテナが、下部のキュービック部分にラジオ基板が入っていたかと思います。

LAロイドの支配人は流暢に日本語が話せるレオハニンさん、大柄の人で頭はつるつるでした。
LAロイドの受け入れ検査やレコードチェンジャーの組み込みはメキシカン系の女性達でした。
取り仕切りボスはエマおばさん、いつもガムをかみながらべた足で工場内を歩いておりました。
その人達に写真のラジオのボール部分をなでて見せるとにこっと笑って「レオハニン」と言う
そのハニンさんには徴兵拒否の件でお世話になりました。
当時米国はベトナム戦争の真っ只中で最前線に送り込むアジア系の兵を必要としていた
駐在員の私にも徴兵の通知が来ました。
LAの住友銀行ビル内の日本総領事舘に相談しても「個人的な問題ですから」と軽くあしらわれ
レオハニンさんに調べてもらい米国の市民権永住権永久放棄をすると徴兵に応じなくて良い
事がわかり、ハリウッドにあった役所でサインをし徴兵から逃れることが出来ました。
この役所のエレベータは階数が判らない様に成っておりました。
最後に駐在を終える時にハニンさんにからクロスのゴールドボールペンを選別に貰いました。