Westinghouse トラベルクロックラジオ H966PLA
ユニット開閉時のロック機構設計について思い出したことを記事にします
ユニット閉じた状態では留め金なしにピタッと閉まる
ユニット開いた状態でもぐらつかずピタッと固定される
ぐらぐらしないで重量のある本体を保持できている
スタンドに成っているフタのほうが重量的に軽いが倒れない
設計でうまく重心バランスが取れている (ユニット閉じた時に電源を切る突起が見える)
ユニット開閉途中も開閉方向のいずれかの方向にテンションがかかっているため途中でもぐらつきは無い
そのロック機構の秘密は背後のヒンジ部分の内側設計に有ります
シンプルにスナップインで固定されているラジオシャーシを取り出したところ
見えているのは結合用のヒンジ部分の裏側
(Serialより写真機種は板野工場で1967年1月に生産されたものです)
黒い板バネたった2枚が設計者のたどり着いたそのロック機構ですメカ設計者の掘さんはこの機構を求めて日本橋界隈を捜し歩かれヒントを得られたとか(掘さん特殊機構設計では有名ですが亡くなられたとお聞きしております)
H966PLAはブラウンカラーが殆どであったがホワイトバージョンもあったようです
ヒンジをケースへ固定、片側は上の写真のようにねじ止め(嵌合調整も出来た)反対側はスペースが無く熱溶着し上にクッションカバー(時計の保護もかね)が貼られた
電源ONでユニットを閉じても電源が切れるように写真バッテリー右側の茶色く丸いプッシュスイッチがVRの電源ON/OFFと直列に配線されていた。
メカ設計者の掘さんはGE向けアポロラジオのシリンダータイプ同調ツマミやボリュームツマミの特殊な機構設計もされたかと思います。リング状のシリンダー内側にギヤーをきざみ、バリコンにつけたギヤーを回しました
ON/OFFボリュームも同じようにギヤードライブでした。(生産当初は急にチューニングやボリュームリングに力を入れ回すとスリップが起きたストッパーが追加され問題解決成ったようにおぼえています)
(写真はセカイモンより引用しました)