本日午後、奈良国立博物館の特別展 ー 国宝 醍醐寺のすべて ー
を観に行きます。
博物館は月曜日が休刊日ですが主催者の招待者は入館できました。
醍醐寺の歴史は、貞観16年(874)理源大師聖宝(りげんだいししょうぼう)が京都山科の笠取山山上に准胝(じゅんてい)・如意輪(にょいりん)の両観音像を安置したことに始まります。以来、山上の上醍醐からふもとの下醍醐に寺域を広げ、真言宗小野流(おのりゅう)の中心寺院として発展してきました。
醍醐寺は、奈良とも深い関わりを持っています。聖宝は若き日に東大寺で修学を重ねました。また鎌倉時代初めに東大寺再興の指揮をとったことで有名な重源(ちょうげん)上人は、醍醐寺の出身でした。さらに、吉野を拠点として活動した修験道(しゅげんどう)当山派(とうざんは)は、大峰(おおみね)修行を再興したとされる聖宝を祖と仰ぎ、醍醐寺三宝院門跡(さんぼういんもんぜき)が当山派の棟梁となります。
こうした長きにわたる醍醐寺の歴史は、修法(しゅほう)の記録や研究の成果である聖教(しょうぎょう)、権力者との遣り取りを記す古文書によって、詳細に知ることが出来ます。膨大な文書・聖教群が、数百年の時を超えて維持されてきた背景には、僧侶による並々ならぬ努力がありました。このたび、平成25年に69378点に及ぶ醍醐寺文書聖教が国宝に指定されたことを記念し、醍醐寺の歴史と美術をたどる特別展を開催いたします。 (以上、奈良国立博物館のHPより)